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2017年1月 3日 (火)

「現状通り」や「最小限の変更」の方針が経費の削減や品質の劣化の抑制につながるか

先日、同業の知人と飲みに(私はソフト・ドリンク)行ったときの話。

会社の統合が予定されていて、一方の会社のシステムに他方のデータを載せる、というのが原則とのこと。同業ではあっても、細かなデータの形式は、当然異なるわけで、それなりのシステム(プログラム)の改修が必要になりますよね。中には「変更不要」と判定されるサブシステムもあるのかもしれないけれど、無数の処理の前後関係の整合をとったり、ハードウェアやネットワークなど、環境の変更とは無縁ではいられないはずです。

だから、変更不要の判定が、すなわち何もしなくてもよい、ということにはならないはずですが、昨今、経費(≒要員)が抑制されるのが当たり前ですから、ホントに何もしないわけです。「現状通り」が原則となり、変更が必要な場合でも「最小限の変更」が原則とされてしまう。
すると、複数のシステムを接続してのテストが開始されたとたんに、おびただしい量のトラブルが発生する。うまくいかないのは当たり前です。

変更不要の判断だったり、何もしなくてもよいとする判断だったりは、システムの現状が正確に、精密に記録されていて、技術的な知識に明るくない人にも判断できる材料(≒ドキュメント)があらかじめ用意されていればいいわけですが、大半のお客様はシステムの開発、保守に関してITベンダに丸投げするのが一般的ですから、そういう材料は内容や制度が十分ではなかったり、そもそもなかったりということも少なくありません。

そうすると、必要が生じた段階でドキュメントを作成するわけですが、必要が生じたからといって、お客様やITベンダの文章力が、急激に向上することはありません(もともと文章力が優れている、ということもまずありません)。
また、それはあくまで現時点でのシステムの内容を記述したものに過ぎないので、そこに新しいデータを載せる、というようなことは考慮されません。既存のシステムと新たに載せるデータとのすりあわせは、別の作業が必要になるはずです。ところが「現状通り」が原則とされてしまっているので、それ以上の検討はされることがない。
後続のシステムにデータを連係して、初めて問題が発覚する、というのはこのような経緯によるものです。

変更が必要になる場合でも、「最小限の変更」にとどめる、との原則があるため、データの正規化やコードの統一などということにパワーがさかれることはなく、まずは新たに載せるデータをそのまま取り込むことが原則になります。
新たなデータを取り込むところは、確かに作業が軽くて済むというメリットがあるかもしれません。ところが、そこで作成されたデータを後続のシステムが使う場合、データ分析の手間はそれぞれの後続のシステムで発生します。たとえば、3つのシステムで使うのであれば手間は3倍です。分析だけではなく、開発または変更の手間も増えるはずです。

「現状通り」「最小限の変更」が、経費の削減や品質の向上(品質の劣化の抑制)につながるかといえば、実際には根拠のない幻想に過ぎない、ということなんだ、と。

・・・というようなことを語り合いましたが、どこの会社のことなのか、業種がなんなのか聞くのを忘れてました。ざんねーん。

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