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2018年4月 4日 (水)

【今日の調べ物】昭和二十二年 帝都消防出初式

自社のニュース映画のサンプルをYouTubeにたくさんアップしている中日映画社が、「昭和二十二年 帝都消防出初式」をアップしました。

20180404_171450

https://youtu.be/yxs6tvv5_pE

映画を作ったのは「警視庁消防部予防課」。この警視庁は、自治体警察に再編される前の、内務省の地方部局としての警視庁で、消防業務もここが管掌していました。

翌、1948(昭和23)年に、消防業務が自治体に移管され、東京消防庁の前身である東京消防本部が発足。警視庁は特別区を管轄とする旧警察法による警視庁に変わります。

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上記URLのキャプションに、式の会場が「東京球場前」とあるのですが(ナレーションからの書き起こし)、これは「東京、宮城前」の誤記です。これが調べ物のきっかけ。戦後なのに「帝都」、「宮城」という表現がされているのに違和感があったためです。

1947年1月といえば、新憲法施行前で、それでなのかな程度の気持ちでしたが、「宮城(きゅうじょう)」の呼称は、明確に規定されていることがわかりました。

昭和23(1948)年7月1日の官報に、宮内府告示第13号として「皇居を宮城と称する告示は、コレを廃止する」とあります。

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この告示にしたがって、明治21(1888)年の官報を見てみると、10月27日号に宮内省告示第6号として、「皇居御造営落成に付自今宮城と称せらる」と。

20180404_174050_2





ということで、映画の出初式が実施された昭和22(1947)年1月の段階では「宮城」の表現は誤りではないことになります。

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一方「帝都」のほうは「帝国の首都」という一般的な表現のようで、法的な裏付けはなさそうです。法令の名称に「帝都」の文字を含むのは、下記のとおりわずかです。

(1) 帝都復興院官制、帝都復興審議会官制
 1923(大正12)年の関東大震災からの復興を目的とした「帝都復興院」は、東京と横浜の都市計画、都市計画事業の執行を担当していました。

(2) 帝都防空本部官制
 昭和18(1943)年11月制定。翌年、警視庁に業務が移管されて廃止。帝都の範囲についての定めはないが、このような経緯から、東京都を帝都の範囲としたと考えていいでしょう。
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/F0000000000000042040
https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/F0000000000000042824.html

(3) 帝都高速度交通営団法、同施行令
 東京メトロ(東京地下鉄株式会社)の前身。株式会社化にともなって、組織、法令とも廃止。

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