映画・テレビ

2018年2月 3日 (土)

【きょうの調べ物】三八豪雪(昭和38年1月豪雪)

20180203_161720

[昭和38年2月] 中日ニュース No.472_1 「北陸に白い洪水」
https://www.youtube.com/watch?v=e_5i2jjOiqA

20180203_164204


[昭和38年2月] 中日ニュース No.473_3 「雪害地帯」
https://www.youtube.com/watch?v=XzazOhiJjLI

###

週末の家事の手待ちにYouTubeの昔のニュース映画をチェック。

この冬は大雪で、東京もついこの間の大雪でさまざまな混乱が。そうはいっても豪雪地帯は比べものにならないほどの厳しい状況と思います。

大雪でいまでもその名が上がる「三八(さんぱち)豪雪」(正式には「昭和38年1月豪雪」)。映画は当時のリアルタイムですから、当然まだそのような命名はされていません。

驚くのはその被害の大きさ。200人を超える死者、400人を超える負傷者。降雪量の差もさることながら、建物の構造が堅牢になったり、除雪の技術が向上したりするなど、すくなくとも建物が雪の重みでつぶれて人的被害が発生する、というようなことはほとんどなくなっていると思います。

一方で、住民の高齢化、過疎化が進んで、屋根の雪下ろしが思うに任せなかったり、転落による被害。あるいは、空き家の水道管の破裂による上水道の支障、などは逆に当時は少なかった減少だったのではないでしょうか。

###

昭和38年豪雪の記録写真集
http://www.geots.co.jp/?page_id=1206

三八豪雪と急行「越路」
http://milkywave.sakura.ne.jp/contents/event/exp_koshiji/index.html

雪が降るとは必ずささやかれるサンパチ豪雪と石川県の豪雪の話!今日は雪が多いから二階が玄関です!二階からこんにちは!
https://beauty-hokuriku.com/p/38-gousetsu

38.1 豪雪によせて 日本の雪の研究の現況と問題点 福井 篤
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/73/1/73_1_1/_article/-char/ja/

###

「三八豪雪」はさすがに生まれる前の出来事ですが、記憶にあるものでは「五九豪雪(昭和59年豪雪)」。鳥取以東の日本海側の積雪量がすごいのですが、島根県松江市内でもかなり積もりました。

当時住んでいた家は店舗を兼ねた、やたらだだっ広い建物で、2階の半分は使用していなかったのですが、そのために屋根にかなり積もってしまって、襖の開け閉めがしにくくなるほどでした。あわてて空き部屋でストーブを焚き、それでも間に合わないので屋根に上がって雪下ろしをした覚えがあります。

###

以前は、大雪の被害が伝えられるたびに引用されていた「北越雪譜」の「初雪」の節。最近はてんで見かけなくなりましたが、冬が来るたび思い出します。

暖国の人の雪を賞翫するは、前にいえるがごとし。江戸には雪の降らざる年もあれば、初雪はことさらに美賞し、雪見の船に哥妓を携え雪の茶の湯に賓客を招き青楼は雪を居続けの媒となし、酒亭は雪を来客の嘉瑞となす。雪の為に、種々の遊楽をなす事、枚挙あげてかぞえがたし。雪を賞するの甚だしきは、繁花のしからしむる所也。雪国の人これを見、これを聞きて羨まざるはなし。我国の初雪を以てこれに比ぶれば、楽しむと苦しむと雲泥のちがい也。


Dsc_0041_50pc

2017年10月19日 (木)

ニュース映画と「更迭」のニュアンスの変化

戦前~戦後を通じて制作されたニュース映画「日本ニュース」を1号から順に見ています。これまで、テレビ番組で細切れに見たことはありましたが、最近はネットで公開されたものを無償で見ることができます。

戦争証言アーカイブス - ニュース映像https://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/jpnews/list.cgi

Sn00011


1940年から始まって、いま見ているのは1941年の春。

###

「更迭」というと、いまでは「前任者の失態により交替させる」といったネガティブな意味で使われるのが一般的ですが、もともとは単に入れ替えを意味するものでした。

ということを知らなかったので、日本ニュース第39号(1941年3月9日公開)で「支那派遣軍総司令官更迭」の字幕を見たときは、何かやらかして飛ばされた、ぐらいに思っていたんですが、ニュースの内容はそうではない。なんでだ??? と思って調べたら上記のようなことでした。

「更」はかえる、あらためる、「迭」はたがいに(かわるがわる)の意の文字なので、どちらにもネガティブな意味がない。

第39号の見出し。「時局の新段階に即応して、軍体制の強化を目指す陸軍の3月定期異動は、1日付けで発令。西尾大将に代わって支那派遣軍総司令官となった畑俊六大将は事変処理の決意も固く、同日晴れの親補(しんぽ)式に参内いたしました。」

20171001_1_50

第41号の見出し。「支那派遣軍総司令官として重任を全うすること1年6か月、事変下最初の凱旋(がいせん)の礼をもって迎えられる西尾寿造大将は、3月17日午前10時48分、東京駅頭に武勲赫々(かくかく)、晴れの入京第一歩を記しました。」

20171001_2_50

現代ではこのように、「更迭」された人が「凱旋」というのは、ちょっとそぐわない表現になってしまいます。

「迭」の字を含む熟語は「更迭」以外にはおよそ見られないのに、当用漢字表にも常用漢字表にも含まれています。

「法令用語の改正の方針」(昭和29年11月25日 法制局総発第29号)でも、「似た意味のことばは統一して用いる」の例として{交代・更代・交迭*1}→交代、が明示されています。であれば、当用漢字表の選定の方針では「迭」の字は除外されそうなものですが。

※文中、支那はママ。
*1文化庁で公開されている文書では「交迭」。他に「更迭」としたものもあり、誤植かどうか未確認。「交迭」と「更迭」は同じ意味の熟語で、本来であれば「{交代・更代・交迭・更迭}→交代」とされるべきであったか。

無料ブログはココログ

最近のツイート